「ルネサンス」フランス語で「再生」を意味し、芸術・学問が神に奉仕していてた中世から抜け出し人間性の解放と復活を求めた文化運動
14世紀イタリアから巻き起こった。
15世紀のルネサンス初期、 サンドロ・ボッティチェッリ『ヴィーナスの誕生』(伊: La Nascita di Venere)などフィレンツェ・ルネサンスに影響を与えた 北方フランドルの絵画。
ヒューホ ・ ファン ・ デル ・ フース 「 ポルティナーリ 祭壇画 ( 1475 ‒ 80 年)」
初期フランドル派の画家。1483年にフィレンツェで公開され絶賛を浴びた
画面手前の花瓶の写実性
陶器のしっかりした質感、ガラスの透明感、精細な花の描写
当時のイタリアでは、透明感のある描写のできない「テンペラ」、「フレスコ」技法が主流であった。ガラスの花瓶の真に迫る描写は油彩無くしてはなし得なかった。
『テンペラ』の語源
イタリア語『Tempera(テンペラ)』の語源は、ラテン語の『Temperare(テンペラーレ)』で、 「混ぜ合わせる」という意味。 19世紀の産業革命によりチューブ入り絵の具が生産されるようになるまでは、 画家は顔料と展色材を自分で混ぜ合わせて作っており、 その行為を『Temperare』と言っていた。 顔料と卵黄を混ぜあわせた絵具で描いた絵画を『テンペラ画』と呼ぶ
『テンペラ』技法
水と油性の成分が乳化した状態のものを媒材として描く技法のこと。その際に乳化剤として卵を使うのが卵テンペラ、カゼインを使うのがカゼインテンペラ。卵テンペラが一般的。卵テンペラは、顔料を鶏卵と水とダンマル溶液とで画面に定着する。油彩画のような黄変を起こし難いという特徴があるため、卵テンペラで描かれた絵画は、時代が経過しても絵の具の発色のいい状態であることが多い。
フレスコ技法
砂と石灰を混ぜて作ったモルタルで壁を塗り、硬化する前の表面に耐アルカリ性の顔料を水または石灰水で溶いたもので描く。 漆喰が硬化する過程で生じる消石灰(水酸化カルシウム)の化学変化により、顔料は壁に定着する。石灰がつくる結晶のなかに顔料の一粒一粒が閉じ込められるため、色が大変美しく、耐久性は抜群で非常に長期間(数千年)保たれます。漆喰が生乾きの状態で描かなければならないため、一日に描くことの出来る仕事量を計算して壁を区分し塗りついでいく
生き生きとした人間描写
キリストの誕生を礼拝しにきた中央右手の3人の男性の姿。当時のフィレンツェの人々は、感情もあらわな、ありのままの人間像に感動した。
左のパネルの右上には産気付いたマリアがロバから降りている姿が描かれている。この人間味のあるテーマが描かれている。
当時のイタリアでは、人間は無表情に描かれ、理想化して描かれていた ↓
フラ・アンジェリコ『聖母戴冠』(1434年 - 1435年頃) ルーブル美術館(パリ)
作品の構図
天井の玉座を頂点とし、階段の下の聖人たちの集まりを底辺とするピラミッド型を中心として組み立てられている。空間は線遠近法の法則に従って構築。血色がなく彫刻のような人体の立体感は、低い位置から見上げることで、壮大さが強調されていて、フィレンツェでフラ・アンジェリコが見入ったマザッチオの作品を彷彿とさせる。一方でマザッチオとは反対に、フラ・アンジェリコはルネッサンス様式に影響を受けた建造物を描かずに、ゴチック様式の小建造物を描いている。顔の容貌の優美な起伏と色階が特徴的。
細密な風景
右のパネルの風景描写もフランドル絵画の特徴
当時のイタリアでは、風景描写は重視されていなかった
ミケランジェロやダビンチに油彩の技法が受け継がれていった
写実表現が受け継がれていった。リアルな描写を可能にする油彩の感情豊かな人間の表現、風景にも。ルネサンスは最盛期へと大きく飛躍していく
『ブノアの聖母』
レオナルド・ダ・ヴィンチが1478年に描いた絵画。1914年以来、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館が所蔵。レオナルドが1478年10月から制作を開始したと記録に残る二点の聖母子像の一つだと考えられている。もう一つの聖母子像はミュンヘンのアルテ・ピナコテークが所蔵する『カーネーションの聖母』だとされている。
モノ消費 と コト消費
モノ(Mono)への興味は尽きませんが、コト(Koto)への関心・欲求が昂まってきています コト消費は心を充実させる時間消費、目の肥やしになるような時間消費、耳を楽しませる時間消費、舌をうならせる時間消費、手から感動を感じる時間消費などなど、コト消費の体験を発信して参ります。 一方で、モノへのコダワリは過去少しは経験してきましたの、モノ消費の経験や感想も合わせて発信して参ります。
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