ルノワール 「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)」

ピエール=オーギュスト・ルノワール

「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)」

1880年 油彩、カンヴァス 65×54cm


絵画史上、最強の美少女。とのキャッチコピーで話題になった、


至上の印象派展に行き、会ってきました。イレーヌに。

モデルは、イレーヌ・カーン・ダンヴェール(1872 ー 1963)、当時8歳。


この絵の歳から11年後に彼女の父親と同じく銀行家と結婚しますが、その11年後に離婚。


翌年にはイタリア人のサンピエーリ伯爵と結婚。この結婚も20年あまりで終止符を打ち、

後に、第二次世界大戦が勃発してユダヤ人であった銀行家の夫と2人の娘はホロコーストの

犠牲になります。


この絵は、ナチス・ドイツに略奪され、後にイレーヌの元に戻ってきますが、ビュールレに

売ることになります。


その時の心境たるやどのようなものだったのでしょうか。


透き通るような白い肌に、頬の赤み、赤いルージュ入れているような赤い唇


長く伸ばした髪を1本1本繊細に表現し、


柔らかく、白い手に洋服の影を落としていることも見えます


深い緑の背景から洋服、髪と、筆が流れているような静の中の動を感じます

少し遠くを見つめる瞳には、何が映っているんでしょうか


鼻先、耳の血色の良さが見事に表現されています


「至上の印象派展」、春休み前だったのでとてもゆっくりと鑑賞することができました


恐らく、ゴールデンウィークのは多くの人出が見込まれます


早目にご覧になることをオススメします

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