2017年末に有機EL購入しました。パナソニック、シャープ、LGとの徹底的な比較の結果で選択しました。現時点で2ヶ月強経過しており、当初の想像・検討経緯で考えてきたこととの変化などを交えて、今後の購入予定の方々への参考として雑記させていただきます。
<購入動機や経緯、利用環境について>
- 今は会社そのもが存在しませんが、ビクター(Victor)の液晶テレビを10年以上使い続けてきたが、2017年秋頃、画面の端に線が複数入ってしまい、視聴は可能なものの目障りでそろそろ買い替え、と思い液晶テレビの調査開始
- それまでの36インチから45−50インチくらいの大きさを対象に液晶テレビ各社の製品をインターネットでの調査、都内の大型家電量販店への実物視聴を何度も何度も繰り返していた
- 液晶の進化には驚くばかりでしたが、量販店に行くと必ず有機EL製品も並べられていて気になる存在であった。特に、LG製品は30万円台で販売されていて、魅かれるものがあった
- 検討していた液晶テレビの上位モデル群は、20万円台後半くらいの価格帯で、汎用タイプで型落ちしていると14ー15万円で購入可能であり、有機ELの画質の素晴らしさに気持ちは傾きつつも、悩みながら比較している時間を1ヶ月くらい過ごした
- 2017年秋新製品も登場する一方で、最近終幕した平昌オリンピック観戦をイメージし、また、ネットフリックスを始めとする4K映像放送などの情報を耳にするにつれ、画質への拘りが高まってきた
- 今年の年末年始はカレンダー通りの仕事日程なので旅行に出かける予定は立てないでいたので、年末年始の自宅でのテレビ視聴時間もそれなりに長くなることも重ね合わせて考えると画質への妥協はできない、と考えるに至った
- 20畳くらいのLDKのリビング部分に設置するため真正面からだけの視聴ではない、窓が大きく取られた部屋のため外からの光で部屋が明るい時間が多いことから、液晶テレビのナナメから観たときの白っぽさが気になり、有機ELには全く感じられないことなどから有機ELへと検討の範囲が絞り込まれました。
<最終的な比較検討>
4Kビエラ EZ950シリーズ 55v と購入したSONY A1 (KJ-55A1)との比較になりました。あるサイトの切り口でどのように感じたのかを比較してみます。
デザイン 見た目のよさ、質感
断然A1です。設置場所のテレビ台の形状にもよるかもしれませんが、前面の全てが画面です。下から上まで、テレビの脚がありません。非常に安定性に優れていて倒れることはないだろうという作りです。とにかく、カッコイイです。電源を入れていないときの存在感は意識すると、とてつもなく存在感があり、意識しないと部屋に溶け込みます。家電としてのデザインの見本のような造作です。
操作性 リモコンや本体の操作のしやすさ
**リモコン** 甲乙つけ難い。慣れと好みに左右されるところでしょうね。
2ヶ月経過した感想としては、何ら不都合はありませんし、すっかり慣れてきましたのでA1で良かったと思います。リモコン表面の加工がA1の方が高級感があり、手に馴染む肌触りです。本物をぜひ量販店で触って比べてください。
A1のリモコンはスリムなので、その分の表面積が小さいため相対的にボタンは小さく感じます。
これもご利用の環境に依存しますが、ウチでは基本的には操作はレコーダーのリモコンで行います。レコーダー経由で地上波、BS/ネット放送、録画番組、レンタルブルーレイを視聴しますのでレコーダーのリモコンの方が圧倒的に使用時間が長いため、テレビのリモコンはあまり使いません。別な記事でご紹介するかもしれませんが、レコーダーは、理由があって結果的に3年くらいに新しく買い替えていて、この10年以上、パナソニック ディーガしか使っていません。よって、基本的な操作はこちらのリモコンを使用しており、基本的な操作性は10年くらい変化ありません。5分で使いこなせます。それくらいにパナソニックのリモコンに慣れています。
**テレビ番組表** A1の方が好きです。これも好みに依存しますね。
少し記憶が曖昧になってきていますが、パナソニックの番組表に地デジの番組案内などのCMが大きく表示されていることが非常に嫌でした。これ、上述の通りでパナソニックのレコーダー経由で番組表を見ている限りは同じです。
A1テレビ本体で番組表を見ると、非常にシンプルな構成と色遣いでできていて、見易いです。ただ、繰り返しですが、レコーダーでの操作が主なので以前と変化なく、見辛い、と感じながら使っています。
画質 映像の鮮明さなど
基本的にはLGの有機ELを使っているので同等の性能になると理解しています。ただし、画質の作り込みにはメーカーのポリシーがあるのでしょう。1ヶ月くらい何度も何度も見比べていると自分の好きな画質がわかってきます。よって、この項目も有機ELで比較するならば、個人の好みに依存します。ウチは家族全員の好みが A1でした。
液晶との比較では、明らかに、最高レベルの液晶と比較しても有機ELの方が、鮮やかですし、色の濃淡が明確、黒がはっきりと黒です。
さて、パナソニックの有機ELとSONYの有機ELでは・・・・?
色々な量販店で横に並んでいる状態の両機種を比較して見比べました。何度も。同じ4K画質の映画、地デジの同じ番組などコンテンツも変えていただいて見比べました。
画像の動き(反応)、発色、視聴角度、周囲の照明の違い、などのコンテンツの見え方、環境による違い、比較しましたが、ほぼ同じくらいに素晴らしいです。この画面の大きさと画質でオリンピックを観戦できるのか!!という期待で胸がいっぱいになります。
A1に気持ちが傾いたのは、地デジの番組の見え方でした。ちょうど日曜の夕方に量販店に家族で見に行き、いつものごとく、比較して見ていました。番組は「笑点」でした。ご存知かもしれませんが、落語家さんたちが出て大喜利をしているので大きな動きはありません。そういうコンテンツは映画系でかなり比較しておりました。落語家さんたちが、色とりどりの着物で登場されています。色見本的にはとても参考になる番組でした。それぞれの着物の色の見え方が、どのように見えるかを比較しました。これは個人的な受け取り方の問題だけですが、家族全員が同じ意見でした。A1の方が、鮮やかにそれぞれの色が表現されていました。
4K画像ではありません、地デジ画像で差が見えたのでした。赤・黄・青・白・ピンクなど鮮やかであり、立体的であり、キレが良い、という感じを受けました。
音質 音質の良さ
100% SONY A1でした。
基本的な理解として、今のテレビは液晶でも有機でも、「音」はホントに全部期待できません。検討当初から並行してホームシアターの調査も行っていました。それまでのテレビは画面の最下部の前面にスピーカーがありましたので、「人の声」「音楽」ともに家庭で視聴するには十分な音質を出せていたと思います。しかし、現在のテレビは前面にスピーカーを付けているのは三菱電機の特殊な機種とパナソニックの一部のシリーズで左右のスピーカーを前面出しています。
パナソニックの例でも確かに音質は当然のことながら良いのですが、設置スペースと見栄え、重要な価格面で外付けのスピーカーを別途購入した方が、融通性に高く、より音質を高められる2.1CHから、7CHまでのバリエーションと選択肢を持てると感じ、テレビ+外部スピーカーの組み合わせにしようと考えていました。
上記の経緯でも記載のように、液晶テレビ+ホームシアターセットで30万円を切るくらいが予算感でしたが、有機ELを視野に入れるとテレビだけでも予算感を超えることが予想され、レコーダーを5−7万円くらいの感覚で考えていたため、「音質」は優先度を少し落として、外部スピーカーは追って検討する方針に変更しておりました。
そのような条件で比較対象の2機種を聴き比べしますと、明らかに、A1が優勢でした。音質、という本来の意味からすると完全に個人の嗜好に依拠しますので優劣を語るものではありませんが、映画の音響効果音、音楽、人の会話、どれをとってもA1が良く聞こえました。
A1は、画面の裏にスピーカーが設置されているため、テレビの画面が音で振動するのがわかります。量販店に行かれると説明され、画面に手を当てると左右にスピーカーがあることがわかります。映画で出演者2名が左右に分かれて会話しているようなシーンでは、左の人の声は左から、右の人の声は右のスピーカーから聞こえます。
また、A1は、裏に大きなスピーカーを備えていて、後ろの壁に反射した音を前面の視聴者に届けてきます。よって、音に広がりを感じます。誇張して表現するならば、頭上からも音が届けられる感じがします。
パナソニックは、のっぺりとした、こもった感じの音に思えました。
応答性能 動画などで残像が残らないか
「画質」でも記載したように、4Kコンテンツを見る限り、画質面、応答性能面でも
両機種の差は感じませんでした。
ゲームはやりませんので分からないですが、もっともらしい説明で、そんなものかな、と感じたのはプレステを持つSONYはゲームでの使用を意識しているので応答性能は劣ることはない、との説明でした。真偽のほどはわかりません。
A1は、キレが良い画像作りがされていると体感していますので、応答性能は高いと思います。
価格について
最終的に購入した家電量販店は、他店に比べて表示されている価格も安価でした。価格.com の価格よりも少し上でしたが、それは実売店舗の場合はほとんどそうなのでネット通販との比較は酷ですね。
3ヶ月に渡り、量販店の店員さんの時間を相当拘束し、疑問点を全て実機で解消してもらえたことは1−2万円のネット通販との差を埋めてもお釣りがくるくらいですので、文句はありませんでした。
価格上、パナソニックとSONYとの比較の方が重要な課題でした。どこの店舗、ネット通販を見てもSONY A1の方が、1ー2万円くらい実売価格が高かったのです。これまで記述しましたように、ウチの家族の中での評価は明確にSONY A1が勝っていました。表示価格ではなく、ギリギリ出せる実売価格+還元されるポイント+その他景品やサービスの全てを教えてもらいたい、とお願いし、かつ、家電コーナーフロアーリーダーなる方に代わっていただき、今日決めるので最終的な条件交渉させて欲しいとお願いしました。
ポイント+商品券で価格.com の最低価格ははるかに下回っていました。少し述べたように、今後、レコーダーの購入も考えていましたので、ポイントでの還元は歓迎でした。
絶対値としての実価格(支払金額ーポイントー商品券)はもう文句ない条件を提示していただけました。今日このブログを書いている時点(購入したときから2ヶ月半後)での価格.com の最低価格よりも全然安い金額です。
最後の交渉は、どうしてもSONYが欲しくなってきたが価格がパナソニックと同じにならないか、という交渉にしました。結果、それを受けていただき、SONYの景品(タオルだとか洗剤だとかブランケットだとか)なども最後には付けてくれて、気持ちよく購入できました。
<まとめ>
検討当初は価格的に全く視野に入れていなかった 有機EL を最終的には購入することになりました。交渉結果でいえば、液晶テレビの最上位機種よりも安く購入できました。
もう、有機ELはての届く範囲にきています。この大画面・高画質・画面の中に引き込まれていく映像・音質体験を是非とも皆さんも楽しんでください。
モノ消費 と コト消費
モノ(Mono)への興味は尽きませんが、コト(Koto)への関心・欲求が昂まってきています コト消費は心を充実させる時間消費、目の肥やしになるような時間消費、耳を楽しませる時間消費、舌をうならせる時間消費、手から感動を感じる時間消費などなど、コト消費の体験を発信して参ります。 一方で、モノへのコダワリは過去少しは経験してきましたの、モノ消費の経験や感想も合わせて発信して参ります。
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